介護職という選択

介護職への就職を選択する方へ。現役デイサービス施設長からの情報提供

高齢者の特徴

困っている高齢者高齢者とは?その共通点を特徴として挙げてみます。単純には若い時にできた事ができなくなっている人達です。それぞれできなくなった事情をお持ちです。その事情の説明によって高齢者の特徴を説明して行きます。事情はひとつだったり複数だったり。独立した事情は関連していたり、連鎖関係にあったりします。
特徴としてひとくくりにする事も可能ですが一人として同じ事情の方はいません。ある方に通じた対応方法は別の方には通用しません。

介護職に就職しようと言う方、そこが高齢者施設であればお客様についての基礎知識になります。お客様の事がしっかりわかれば仕事の方向性の理解が進みます。

身体的事情

大きく分けます。

  • 老化によって自然にできた事ができなくなる場合
  • 怪我等で体の一部が思うように動かなくなる場合
  • 病気等で体の一部が思うように動かなくなる場合

こんな事で体が動きにくくなる、動かなくなる事になります。これらは厳密に分ける事ができません。特に後で説明する連鎖関係で起きる事もあります。

老化

個人差があります。ピークを過ぎれば誰でも老化はする物です。生き物であれば必ず。それがどんどんと進んで行けばどうなるか。筋力低下が想像しやすいでしょう。とんとんと歩けていたはずがつらくなったり重い荷物が持てなくなったります。視力低下、聴力低下も日常生活を妨げます。何かあった時の回復力も低下します。腰痛、神経痛等は老化ですかね、怪我ではないですけど外科の領域ですが。

怪我等

若い頃には転んでも痛いだけですが高齢者はただで済まない事が多いのです。骨粗鬆症(または骨粗しょう症、こっそしょうしょうと読みます)は聞いたことありませんか?女性に多く、骨の強度が下がって簡単に骨折します。椅子にどすんと座っただけで股関節が折れた方もありました。皮膚も弾力性を極端に失いますので簡単に擦り傷になります。骨折になると簡単に回復しません。ある程度まで治ってそこで回復がストップする事もあります。

病気等

脳の血管になにか起きる事もあります。血管が詰まる脳梗塞・脳血栓、破れる脳溢血。合わせて脳卒中です。一命を取り留めて後遺症が残る事があります。体の一部が動かなくなります。麻痺となって固まってしまう事もあります。パーキンソン病という本来珍しい病気もありますが当施設のお客様には多いです。

実際の病気の統計的な人数と施設のお客様が持っている病気は一致しません。こんな病気の方はデイサービスを利用すべきだとかがありますので。実社会の中でお目にかかる病気と施設利用者が持っている病気は違っていると思います。

精神的事情

思うように動けなくなるのが身体的事情ですが思考力が低下するのが精神的事情です。

  • 認知症
  • 精神的疾患
  • 精神的老化

精神的事情は境目があいまいです。医者は厳密に線引きします。治療のためですから。でも施設職員の対応という面からみると厳密な分類はあまり意味ないです。複数の事情がある方も多いですし。

認知症

簡単にはひどい物忘れです。大体は短期記憶から壊れて行き、中期記憶に進みます。一定の年齢を超えるとだれでもかかります。重い軽いはありますが。
最近の事は覚えられないが昔の事は昨日のように語れるなんて事が起きます。認知症に関してはもっと詳しく別頁を作ります。かなりたくさんの症例を見たつもりの私達でもびっくりするような事がたくさん起きます。認知症に対しての理解のない方から見ると考えられない言動が起きます。ここでは「あまりに悲し過ぎて笑うしかない」エピソードがたくさんあったとだけ書いておきます。

精神的疾患

次の精神的老化と深く影響されます。精神的老化によって考え方の柔軟性が失われるのですがそこで精神的な病気に簡単になります。若い方がかかると深刻ですが高齢者の場合完治を目指した治療はやっきになってすることもないかなぁと思っています。多いのがうつ病ですが、どうかなぁ、高齢者性うつとか名付けて別の病気あつかいした方がいいかと個人的には考えます。若い方のように自分を追い込む方はあまりないのでは?感情の動きをエネルギーに例える事があります。高齢者は若い方ほどの精神エネルギーがないからではないでしょうか?
また無視できないのが他の病気の治療中。薬の副作用で精神疾患に似た症状が現れる事もあります。

精神的老化

これは病気と誤解されそうな書き方になっていますが高齢者の特徴という意味です。お年寄りって頑固でとか、歳喰うと涙もろくなって等々が起きます。ある精神科のドクターに「性格が鋭角化する」と教えてもらいました。強い意志の方は頑固に変わる。喜怒哀楽の豊かな方は感情のコントロールができなくなる。おとなしい方がふさぎ込みがちになる。という風に性格の特徴が極端になってしまい、他の方との正常な人間関係を続けることが困難になります。この性格はあの精神的疾患になりやすいと言うパターンが存在するように思っています。
また思考力の低下、臨機応変な柔軟な思考ができなくなり、一つの考えにとらわれて他のアイデアに目を向けられなくなったりします。

”かんり じんじ”の考える高齢者の特徴

かんり じんじ子供の特徴って割にわかりやすいように思います。それは自分が体験してきた実感がありますから。でも介護職を目指す方は高齢者よりも若いはず。想像だけではとらえきれないかもしれません。先入観なく高齢者と接する事によって正しく理解できるのではないかと思います。
昔テレビで見ました。膝が曲がらなくなるサポーター、視界を妨げるメガネ、ちょっと特徴のある耳栓。これで高齢者の身体状況を体験して理解を深めましょうと。そんな事もいいかもね。

思いの外、語りたい事が多くて字数を使ってしまいました。複合的、連鎖的な所が書けなくなってしまいました。次のページに続くとしてこのページを閉じる事にします。

 - 介護職に知っておいてほしい事