介護職という選択

介護職への就職を選択する方へ。現役デイサービス施設長からの情報提供

介護職が重労働な理由

重労働介護職は重労働、それに3Kと言われます。きつい・きたない・給料が安いと。きたないはお客様の性質。清潔を保持できない方も多いので。給料が安いのは別頁で持論を展開しました。介護職の給料が安い理由
さてその上で重労働な訳です。それについて思っている事も持論です。給料については経営者側の事情に影響され、見えないところも多いので正直ちょっと自信はないのです。もしかしたら珍説だったかも。でも重労働に関しては現場に立って見た実感を元にしています。信用に足ると自負しています。もしかしたら重労働を回避する方法も見えてくるかもしれません。それにそれがいかに大変かも。実際に毎日見ている事を元にしか書きませんのでデイサービス中心の事情を説明します。

単純に人手が足りないというのはあります。それは誰でも知っている事ですのでここでは省略です。

仕事が多すぎ

まずは外的要因から挙げます。重労働の原因が他からやって来る場合です。

標準的な仕事が多い

介護施設の経営のページで介護施設は介護保険を収入源にしていると書きました。介護保険上で明文化されている、または暗黙で決まっている事はわずか。ですが同業他社で実施されているサービスはうちではやりませんって訳にはいかないのす。例えば季節ごとの行事、誕生会、外出行事等々です。この辺の事で仕事が多いと思ってはいけません。よそでやっている事で自分の所でできないと言うのはちょっと問題あると思います。ところがこれに色々な要素がからむと、こなしきれない原因となってしまいます。

他の人のフォローが必要

介護職は人手不足。「誰でもいいから連れて来てくれ~」と人事に言いたくなります。そうなの?って連れて来られた人がとんでもない人物だったと言う事はよくあります。こんなやつ良く採用したなって言う場合も。そうでなくとも新人さんには教えねばならない事がたくさん。教えるのはいつもの作業に上乗せですし、教えながらだったら余計に時間がかかります。教えるだけだったらいいのですが、こいつがしでかした事、教えてもできそうもない事にはフォローが必要になります。

上司が余計な事をさせる

仕事上のアイデアはよく吟味し、メリットデメリットを考え、やるにしても慎重に進めたい物です。ところが強引に手間だけ掛かる仕事を押しつけたがるやつがいます。逆らう事は許されません。それは前の指示とつじつまが合いませんけどって言っても聞く耳ないです。デメリットしかないんですがと言えば意地になって押しつけようとします。正論を通そうとすると小理屈をこねまわして悪者にされてしまいます。

原因は介護職自身にある

と、日ごろの恨みつらみを込めて外的要因によって重労働の原因を上げてみました。ところが重労働の原因を自分で作ってしまっている事があります。

仕事を増やしてしまう

この業界、志の高い方は多いのですがそのために行き過ぎてしまう傾向もあります。この人に対してもっと○○してあげたいと。それは立派な事であり、仕事のモチベーションとなります。ところが持ち時間、スタッフの数は限られています。やらねばならない事もたくさん。そこでの過剰サービスですね。幸か不幸かうまく行って好評だったりするとやめられなくなります。この仕事、手を抜く事も可能なのですが逆にどこまでも手を掛ける事もできてしまいます。
ご家族がやるべき事でも「私なら慣れてますからやりましょう」としてしまう時もあります。
入浴介護の時にもっと温まりたいだろうと浴槽につかる時間を延ばしたり。
悩んでいるお客様の話を聞くのは大事な事です。ですがお客様の本音は?悩みをなんとかする方法を探しているのではなくて実は話をしたいだけかもしれません。延々と同じ事を繰り返される方もあります。
行事があると書きましたがもっとお客様に喜んでほしいと思って飾り付けに凝り過ぎたり、小道具を過剰に用意したり。

これらを一概に時間の無駄と切り捨ててはいけませんが限度を超えてしまうと、しなければならない事ができなくなってしまいます。ああ、やってしまったという時もあります。

仕事している気になってしまう

仕事で一生懸命汗を流し、くたくたに疲れてしまうのは大変ではありますが充実感を伴う快感でもあります。でもそれって正しいのでしょうか。簡単に終わらせる事ができる作業をわざわざ面倒な手間をかけている

こんな事がありました。運動会をする。はちまきが必要。人数分30本。たまたま赤白の布があったのでカットして縫って作ると。この時に張りきった職員がいまして、徹夜も辞さないと言って得意げに持ち帰りました。体力に難があるこの人、案の定、翌朝休むと連絡が入りました。いきなりの欠勤で対応が大変でした。
こんなことならはちまきを買った方が早い。費用はかかっても穴埋めに使った人件費の方が高いです。

はちまきの例だったらちょっと笑い話っぽいです。次回から改めましょうで済みます。ところがパソコンなんて物がからむと話はややこしくなります。能率が良くなるように思いがちですがかえって手間がかかる事があります。
字を打つのが苦手なのに無理に活字にしようとすると大変な手間がかかります。職場にマニアさんがいたらまた大変。勘弁してくれって言うほど手間をかけて役に立たない物を作りたがります。マニアさんは使うより作る方に一生懸命になりますから。

逆に普通にパソコン使ったら早いのに、なぜ手書きか?って時もあります。パソコンを使って便利になる事の一つは前に作った書類の流用です。これを手書きでやると最初から最後まで誤字脱字なく同じ事を繰り返さないといけません。
はちまきと違ってパソコンが絡むと無駄な事をしているのに気付かない人が多いのです。この時代ですからパソコンのスキルは磨きたい物です。

雑な作業の報いが来る

とっても忙しいからと手を抜くと後にその報いが来る事があります。抜けがちの所とは最終チェックだったりします。間違いを後で修正するのは結局時間の無駄です。ちょっとの時間を惜しんで省略したら倍以上の時間がかかる事があるのです。当方は通いの施設ですから忘れ物がたまにあります。物によってはわざわざ届けねばならなりません。全くの時間の無駄。避けたいミスの一つです。

”かんり じんじ”のまとめ

かんり じんじ実際に私が見かけた作業が増えて行く所の実例でした。自分から仕事を増やしてしまう所は避けたいです。効率化をこころがけて、無駄な時間は節約したいところです。それは準備作業、後始末、掃除、事務作業、会議等々です。目安はお客様がいない時にする事です。こんな事は少しでも早く、やり直ししなくていいように注意しながら進めたいところです。ここで効率化を図って余った時間はお客様がいないとできない作業にあてて、より濃密なサービス提供をしたいところです。具体的には以下に例を挙げます。

きめ細かに仕事をする必要がある

色々とできなくなっているので施設利用をされるのがお客様。施設の役割として失われた機能の回復があります。例えばレクレーションで折り紙をする時があります。
その目的はリハビリ。完成した物をお土産にする事ではありません。行事の飾り付けを立派にする事でもありません。お客様自身が手を動かし、折り目を見て確認し、おかしい所を修正する、そんな事を繰り返す事によって機能を回復してもらうのが目的です。
お客さまにとって結構つらい場合もあります。こんな事も出来なくなったかと嘆かれる事もあるし、うまくできないのでイライラされる事もあります。見るに見かねてやってあげたくなりますがリハビリの妨害に当たるとも言えます。人にやってもらうより自分が片付ける方が早い事は多いです。でもそれは大間違いです。ここは手を抜いてはならないところです。

 - 介護職に知っておいてほしい事