介護職という選択

介護職への就職を選択する方へ。現役デイサービス施設長からの情報提供

介護施設の経営

介護施設介護施設を経営側から考えます。特に収支に注目します。それによって介護職のいろんな性質を考えるとっかかりになるかもしれません。経営の事なんて従業員としては関係ないと思われるかもしれません。でも介護職を志す方は雇い主の事が理解できれば仕事上の壁にぶち当たった時、問題の質を理解できるかもしれません。解決方法を探す時に役に立つかもしれません。・・・どうしようもないとあきらめる結果になるかもしれませんが・・・。

施設の経営者は昔、ほとんどが社会福祉法人だけでした。公共の物と言う性質がありました。今は一般企業がたくさんあります。一般企業と言いますとどうしても経営上外せぬ考え方が収支です。収入と支出、入る利益と出て行く経費です。他の一般企業での収入はお客様が払うお金ですが、福祉施設に入る利益はざっと介護保険+お客様の一部負担金+保険外の費用。出る経費は人件費、設備の購入と維持費、サービスにかかる仕入れ等々です。ここでは収支の話を単純にするために入ってくるのは介護保険、出て行くのは人件費だけとして後の説明は省略します。

介護施設と他の一般企業との違い

一般企業としての介護施設は他の一般企業とは大きな違いがあります。たとえばお店。お客様が殺到したら単純に嬉しいです。お客様が倍なら売り上げも倍。店員を減らして問題なければ経費節減による増益。
ところが介護保険を収入源とするならば事情が変わります。お客様は何人以下という定員があり、これを超えたら減算という事が起きます。マイナス分がかかるのです。定員10人の施設に11人のお客様がいたらサービスが薄まると言う考え方ですね。これを防ぐためにプラスアルファのお客様があれば損になるような仕掛けです。
同じようにスタッフの数にも定員があります。こちらは何人以上と定められています。少数精鋭は理想なのですが少ない人数でお客様に対応すると雑にならざるを得ません。4人必要な所に3人しかいなかったらやるべき事が十分にできないだろうと。そのためスタッフが足りなければマイナスがかかるのです。罰金?う~ん。近いかもしれませんね。
この違いが収支に影響します。

これらは悪徳な施設がはびこる事の対策です。この他にも一定以上の広さが必要だとか消防設備が充実していないといけない等々の関連法令による縛りがたくさんあります。お客さまにとってサービスの質が一定の線を下回らぬようになっているのです。

単独ではあまり大きく儲かる物ではありません。が、いくつかの施設を組み合す事によって利益が大きく上がるようになります。有料老人ホームとその入居者が利用できるデイサービスやヘルパー派遣を合わせて経営する。医療機関が治療の一環として関連施設を勧める等々。看板の効果もあります。こんな関連施設もありますから安心してくださいと。こうなると収支は関連施設全部を合わせて計算する事になりますから赤字の施設に勤めても影響が少ないかもしれません。

施設経営を”かんり じんじ”が考える

かんり じんじ一般企業の介護施設はこのように他の業界の企業とは事なったこのような事情があるのです。ここではそんな特殊性を挙げるだけにしておきます。だからどうなのって思う方も多いと思います。実はここに介護職がきついと言われる理由、低賃金だと言われる原因があると考えているのです。なんで?ご疑問もごもっとも。就職先に介護職を選択される方にとっては大問題のはず。ここでそれを説明し始めると収集が付かなくなりそうですので別ページにて詳しく説明いたします。

 - 介護職に知っておいてほしい事