介護職という選択

介護職への就職を選択する方へ。現役デイサービス施設長からの情報提供

介護職のやりがい

介護職のやりがい仕事の動機に「やりがい」があります。介護職って3Kと言われます。きつい・キケン、給料が安いと。それでも介護職員は介護の手を止めようとしないのはなぜでしょうか?そこには他の仕事にない「やりがい」が存在するからです。仕事は生計を立てるため?それはあると思います。職探しに長い時間がかけられず、こんな仕事しかなく、次の仕事が見つけられそうもないから?惰性?いえ、それだけではありません。現場に立って、ほんわかと感じる「やりがい」についてこのページでは思う事を書きつづってみます。そして介護職となられたら介護を続ける動機として「やりがい」を発見してほしいのです。

ありがとうの一言の意味

介護職に限らずお客様から礼を言われる事はよくあります。最近は自動販売機でもありがとう位は言うようになっています。働く事に対してお客様から礼を言われるのは「やりがい」の一つではないでしょうか。ではどうしてお客様は礼を言うのでしょうか。

それはありがたかったからです・・・当たり前ですかね。仮に自給自足だったとします。自分で野菜作って食べてると。そうしますと出来不出来、成功失敗もすべて自分の責任です。けっこう手間がかかり、うまくやるためには面倒な事がいっぱいなのはご想像の通り。

それでは誰かが作った野菜を買ったとします。野菜を作るのにどんな手間がかかったか、苦労も多かったんじゃないか、そんな事を思ったら「有難い」と思ってしまいませんか?

コンビニで何かを買ったとしましょう。たくさんの品ぞろえで色々選べます。いつでも買えるように24時間営業。賞味期限に注意して商品管理もしっかりされています。そんな所で物を買えるんだから「ありがたい」です。しかも安い。

料金について

物を買ったりサービスの提供を受けたりするとその対価として金銭を渡します。それは当然の事ですけど。どうしても必要な物、なかったら困る物、いますぐに欲しい物、あったらいいなって物、手に入ったら心が休まる物、生活が豊かになる物、自分で作ったらすごい手間な物・もしくは作れない物。それが適正な価格で自分の物になったらうれしいですよ。「ありがたい」ですよね。

適正な価格って?販売価格は提供者が決めます。でもその値打は買った人が考えます。作るため仕入れるため販売するための手間を考えて金額は決まります。でもその値打を判断するのはお金を払う人。どれだけうれしくなったかが値打になります。これが大きければ販売者、サービスの提供者に対しての礼は深い物になります。

介護職が提供するサービスの値打

福祉のサービスを受けたいと思われるお客様は深刻な問題を抱えておられます。歩けない、風呂に入れない、食事が一人でできない、孤独だ等々。そこに介護職が提供する介護の値打はお客様にとって非常に価値が高い物になるのです。

お客様の人生が変わる位の価値を見出される方もあります。非常に深い礼を言っていただく事が多いです。これがやりがいにつながるのです。

ご自宅で入浴できなくて困っている方は私の勤めるデイサービスで入浴してもらう事も可能です(うちの施設に限らず多くの施設でも可能です)。
「不自由になってしまって、お風呂入れなくて困ってたんです。久しぶりで気持ちよかったー!できない所は手伝ってもらって、職員さん汗まみれで。ここまでしてもらっていくら払うんでしょう。え?介護保険だから一割負担だけでいいって?・・・ええっ?50円ですって?」
・・・事実を元に省略と誇張しています。でもうそはないです。
お客さまにとって非常にありがたいです。深く深く感謝の礼を言われるでしょう。

コンビニでレジを打って礼を言われるよりもうれしいのはご想像の通り。これは職業差別ではないです。介護職の方がレジ打ちより高級な仕事と言う意味ではないです。

ところが簡単ではないです

提供する所に値打ちを見いだしてもらって感謝されると書きました。逆に値打ちを見いだせなければありがたくないです。お客様に的外れな事をしてしまったら?余計な事をしてしまったら?不快な思いをさせてしまったら?そうならないために知識や技術が必要です。介護職の資格なんてものはこのためにあります。また経験を積めばより介護はうまくできるようになります。それはお客様により大きな価値を提供する事につながります。

介護職の仕事って実は奥が深いのです。お客様のできない所をやってあげれば仕事になると思ったら大間違い。偉そうにいっぱい書きましたけど、私自身もどうしたらより良い介護を提供できるんだろうと、悩み戦っているような日々です。でも、この奥の深さはやりがいの一つでもあります。がんばりが報われれば、どんどんと成長して行くことができるのですから。

やりがいについて”かんり じんじ”が考える

かんり じんじここまで書いてしまうと、同僚から”じんじ”さん、そんな風に見えませんけどってくすくす笑われそうです。難しそうな仕事で「自分には無理」って思う方もいるかもしれません。でも実際の所は身を削るような悲愴な努力を続けないとダメだって事はありません。というのは仕事は一人でしている訳ではありません。他の人がいるのはもちろん、国と介護保険、オーナーが用意した設備もより良い介護の味方です。入浴を喜ばれたお客様の例でも入浴設備と介護保険の料金体系に乗っかって、ちょっと工夫しながら介護しているだけですから。

それにここでは省略、別の機会に書きたい事。チームワークの共同作業でることもやりがいにつながります。「端を楽にするからはたらく」だとよく聞きます。同僚からあてにされ、必要とされる存在になるのも一つのやりがいであると考えます。

介護していてのやりがいについて”かんり じんじ”はこんな風に考えています。人によって違うかもしれません。介護職となったら自分なりのやりがいを発見して介護をサービスし続けるエネルギーとして欲しいと考えます。

 - 介護職に求める物