介護職という選択

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老年的超越。最近聞いた高齢者の心理

残業 老年的超越と言う言葉。最近聞きました。高齢者の心理について疑問もあったのです。疑問その物の存在もはっきりとわかりませんでしたが、老年的超越と言う物を知って納得しました。このサイトでは認知症や高齢者の身体状況に関する記事を書きました。その後に聞いたのです。新聞で、クローズアップ現代(NHK)で。老年的超越と言うのは加齢によって生まれてくる多幸感と言う物だそうです。このサイトの管理人”かんり じんじ”の知る限りの高齢者の事情を紹介しようとしています。そこにもう一つの高齢者の特徴としてページを追加します。

老年的超越とは?

詳しい事は調べてもらうとして、簡単に書きますとある一定の年齢に達するとそれまでになかった幸福感に包まれると言う事です。比較的最近の研究でわかってきたそうです。当方のお客様たち、何事にも楽観的で現在の状態に満足し、陽気に毎日を楽しんでおられます。

100歳の方の血液には若いころに比べてある化学物質が多い事がわかってきたそうです。今までは100歳超えの人が少なくてデータが足らなかったため、今もまだデータは足りないそうで研究はまだ進行中だとか。
実際の所の科学的根拠、それを医学的に応用されるか等々はまだまだ結論は出ないのでしょうけど私の実感として「これはあるな」と思いました。

「超越」。調べると普通の状態よりも高い次元の事と出てきました。もう一つの意味として「気にしない」とありました。
現在の悪い状態よりも高い次元の精神状態にあるから?それともやっぱり気にしていない事から名付けられたのかもしれません。

これが起きるのは90歳からと書かれていたり80歳からと書いていたり調べているうちに諸説あるのがわかりました。
私の実感としてはかなり個人差があると思われます。

ただ若年性認知症の方。この方には起きないようで病気の進行によって幸福感からほど遠い状態になり、精神の安定を失うケースをいくつか見ました。
とは言っても私が見ている通所施設ではあまり多くないし、老年性超越が起きる年齢までご家族が耐えられなかったり、当然一人暮らしはできない事から早々に在宅生活から施設入所、入院されるケースばかりでしたので断言できないのです。

”かんり じんじ”の疑問

冒頭で老年的超越を知る事によって自分で気付かなかった疑問に気付いたと書きました。長いブランクはあったのですが仕事上たくさんの高齢者に接する事になりました。どの高齢者も様々な問題を抱えておられました。老化、疾病、転倒による怪我等によって若い頃のように動けなくなった方、認知症によって問題行動を起こされる方、今は大丈夫でも後に問題が起きた方。大変な事になっている、またはなる方ばかりでした。

自分がそうなったらどうするって介護にかかわる人なら誰しも考える事。足が動かなくなったら?手が今の器用さを失ったら?体力に余裕がなくなり、すぐに疲れるのになかなか回復しなかったら?さっきした事をすぐに忘れてしまったら?もうあと何年も生きる事ができないとなったら?

ところが当の高齢者たちにあまり深刻さがありません。わが身に置き換えると気が狂うんじゃないかとは大げさですが。

これが”かんり じんじ”の気付いた疑問です。どうしてあの人たちは悪い変化を受け入れる事ができるのだろう。悪い所ができてしまったのはあきらめるとしても他の所が低下して行くのが平気なのはなぜだろう。老化が進んでいくのが目に見えてわかる位なのににこにこと日々を楽しんでおられるのはどうしてだろう。家族関係が悪化して行くのに何の手も打たず、放置するのはなぜ平気なのだろうと。

老年的超越と言う言葉を知って「そう言うことか」と思い当ったのでした。

老年的超越に対しての”かんり じんじ”の考え

かんり じんじ

高齢者にたくさん接してたくさん話をし、いろんな事を教えてもらったり、同僚と話し合ったりでわかったつもりになっていました。お客様の個性を大事にする、個別化して高齢者を見てそんな物だって考えていました。でも老年的超越と言う事を知って高齢者について、老化について考える時の新たな視点ができたようにも思います。その研究はまだ始まったばかり。今後注目して行きたいと考えます。

 - 介護職に知っておいてほしい事